・火災によって、宇都宮のごみ焼却施設の稼働問題について、以前番組で取り上げ、その際、東京のゴミ施設を使っているというニュースがありました。
・しかし、首都圏の施設も余裕という訳ではなく、ゴミを処理した後の最終処分場は残り約6.5年でいっぱいになると言います。
・ゴミを出さない生活を皆さん頑張っていると思いますが、どうしても出でしまいますよね?
・ここ4、5年ゴミ処分の問題が高まってきているのですが、その理由の一つに、日本国内で発生したプラスチックごみの最大の輸出先だった中国が環境汚染の懸念から、2018年海外からの流入を厳しく制限したからというものがあります。
・プラスチックごみとは、ペットボトルやレジ袋のほか、家電、車、建築資材など様々なプラスチック製品の廃棄により発生するごみで、中国は1980年代以降、日本や欧米から廃プラスチックや古紙などの資源ごみを大量に輸入し、中国国内で分別・加工して、新たな製品の原料として再利用してきました。
・輸入規制は、同じく日本から輸出していた東南アジア諸国も輸入を規制する動きになり、ごみは処理に向けた行き場を失って国内在庫が増える一方なのです。
・昨年発表された環境省のデータによると、「およそ20年で日本全国のゴミの埋め立て場、最終処分場が満杯になり、ゴミを埋め立てできなくなる」という発表があります。
・リサイクルの技術はもちろん進んでおり、解決の糸口が無い訳ではないのですが、循環型社会として、江戸の町の工夫や知恵を参考にという話を聞いたことがあると思います。
・リサイクル以外でもエネルギーを使わない工夫が江戸時代は確立されており、例えば、「夏の暑さ対策」。打ち水に始まり、大きな開口部を設けて家の中に風を通す工夫、日射による熱を防ぎながら風だけを通す簾(すだれ)やよしずなどが活用されていました。
・また、江戸の町を巡る川が天然の空調機変わりになったとも言われており、川があったおかげで暑い日には気化冷却が起こり、町全体を冷やす役割を果たしており、エネルギーゼロで生活の快適さを生み出す工夫をしていたのでした。