・食品ロス、食糧廃棄のニュースをこれまで扱ってきており、日本の廃棄食品は世界一で6番目に多く、我々日本人には耳が痛いランキングですが…でも、「食べ物は粗末にしてはいけません」と、日本人は教わってきたはずですよね?
・まずは、整理しておきますと「食品ロス」と「廃棄食品」は違うものということです。
「食品ロス」は、食べられるものを捨てること、「廃棄食品」は、生ゴミ全部を含み、捨てているということです。
・よく話題となる「食品ロス」は、この2つを合せたものを表現しているケースが多く、この2つは無関係であり、ほとんど影響していません。
・消費者庁のサイトに、日本では、年間約1,700万トンの食品廃棄物が排出。このうち、本来食べられるのに廃棄されているもの、いわゆる「食品ロス」は、年間約500~800万トン含まれ、輸入食糧の約30%を廃棄されています。とあります。
・30%も捨てている?と思うところですが、日本が年間に廃棄する食料を1700万トンとしているのは、生ゴミを含めた量で、ゴミを食べることは不可能であり、「食料」ではありません。
・農水省の調査によると1700万トンが廃棄されましたが、このうち約850万トンほどが改修され再利用や肥料になりました。そのため、再利用分を含めると約22%となり、国連調査の世界平均、約32.5%よりかなり低い数字になっています。
・そのため、食品廃棄率は逆にかなり低く、食料を無駄にしているという事実はないという見方も出来るのです。
・日本は外食産業やコンビニ、スーパーが発達しているため「食品ロス率」はまだま多くなっていますが、食品廃棄率は逆は低く、また真面目な国・日本は、「食品ロス」「廃棄食品」を全国調査しているの唯一の国で、主要国には他に一カ国もありません。
・ドイツに関しては、日本よりかなり低い数値を発表していますが、都市部の食品ロスを調べただけで、国全体の廃棄食品調査はしていないのでした。
・また農業生産国では価格調整の為、収穫前に廃棄してしまう分は生産量にカウントされないため、食糧輸出国の廃棄率は公表値より高い値にもなっている現実もあります。