・篠さん、生活は愛犬と共にでしたよね。何年くらい愛犬と生活されているんですか?犬が与えてくれる影響は大きいと感じますか?
・明日から夏の甲子園が始まりますが、新型コロナの流行がもう2年ほどになり、例えば、高校生なら、入学で部活をスタートして、今年の夏終わるまで、ずっとコロナ禍という学生も少なくありません。
・特殊な状況に長く置かれた子どもは、学校生活に不安を感じたりしている可能性があり、彼らの心をケアし、学校生活に前向きに取り組んでもらうには、どうすればいいかと考えられたのが、犬と一緒に授業すること。
・ポーランドのヴロツワフという街では、「Dog at school(学校に犬を)」というプロジェクトが推進されており、2022年現在、すべての小学校で犬が許可されています。
・例えば、図書室に犬のためのベッドが置いてあり、一緒に過ごしたい子どもたちは、図書室に行くことが増えた結果、本をよく借りるようになったと言います。また、校庭を散歩したり、餌を与えたりし、犬がいることで、学校に行く楽しみが増えた子どもが多くなったと言います。
・一方、アメリカでは、元々、銃乱射事件によって心に傷を負った生徒を癒すために始められた犬と触れ合う「ドッグセラピー」が脚光を浴びており、幸福を感じさせ、学習効果を高めるなど多様な効用があると言われています。
・セント・トーマス大学の研究によると、子どもの学校への登校率を高め、読み書きスキルの向上、クラスメートや教師との信頼関係が強化されることも分かっています。
・またビエナ大学の研究によると、ストレスに関係する「コルチゾール」レベルが低くなることや、幸福感につながるホルモンの「オキシトシン」を誘発する反応が起こるのが確認。
・その他、対人関係の作り方などの社会性に関するスキルアップがあるとする研究もあり、他人との関係性構築の良いトレーニングにもなると言われています。
・オンライン授業が浸透していますが、学校に行くからこそできる体験があるはずです。また動物飼育が減った日本の学校で、生物に対する責任感も育まれるのではないでしょうか。