日本の幸福度…2021年版におけるランキングは56位、G7では最下位となっており、調査が発表される度に…あれ、なんでこんなに低いの??と思う事ないですか?
・何をもって「幸福度」なのかと言いますと…一人当たりのGDPや社会福祉、健康寿命といった客観的な指標もあるのですが、それ以外にも、客観的に数値化できない項目については、各国の個人にとったアンケートの平均値を使用しています。
・アンケート項目は、「過去1か月の間に慈善団体に寄付したか?」、「困ったときに頼ることができる人がいるか?」、「汚職は政府全体・企業内に広がっているのか?」というものがありますが、篠さんなら、どんな感じで答えますか?
・日本人による寄付の概念はまだ浸透してなく、困っても人に頼ることは事が少なく、政治への関心が高くない日本において、環境や心理的要素を数値化すると必然的に低くなりがちです。
・調査はほぼ欧州の国が行っており、欧州が高得点になるような項目案が並びます。
例えば、日本が率先して調査するものとして「自動車の世界シェア」など自国がトップになるものが多いのが現状です。そこで、多角的に物事を見るこの番組で注目したのは、、日本の未婚女性の幸福度です。
・世界数十カ国の大学・研究機関が参加する世界価値観調査では、幸福度得点で日本の独身女性が世界1位になっています。日本の既婚女性も真ん中より上でフィンランドに近く、アメリカより上位でした。
・日本は女性の地位が低い国というイメージが先行していますが、それは男女平等という観点から考えらており、欧州は男性と女性が違う事をしていると「差別」として減点します。
日本女性の幸福度が高いのは男女の役割分担にあると言われ、むしろ女性の幸福に貢献してのではという研究結果もあります。
・「人の幸福度」を75年に渡り研究しているハーバード大学では、 人の幸福度に最も影響を与えるのは「温かな人間関係である」と結論づけています。