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銃の代わりに「くわ」を持とう!畑を作ったら犯罪率が50%まで低下

犯罪への予防教育の観点で、「割れ窓理論」をご存知だと思います。
「割れた窓をすぐに修理すれば、他の窓が割られる確率は低くなる」という説を唱えた理論で、ニューヨークの街をきれいにしたら治安が
よくなった事例がよく登場します。

犯罪を減少させる面白いアイデアとして、アメリカのテキサス州・サンアントニオでは農業の力で犯罪を減らす動きがあります。

「銃の代わりにくわを持とう」をテーマに掲げで、危険と評判だったエリアに農園を作ったところ…3年間で犯罪率が50%まで低下。
健康的な野菜を収穫するだけでなく、見事に治安までも改善したのです。

事業創設者は「栄養と貧困の関係」について学び、「バランスのとれた食事をとることが、生活改善につながるはず」と活動をスタート。

現在大人から子どもまで地域の誰もが参加できるファームは、予想以上の効果を生みファームで学んだ子どもたちが、みんなで土をいじり、ヘルシーな野菜を口にし、地域のコミュニティに参加し、成長していると言います。

勉強以外に、何か子どもが夢中になる要素を与えたのがポイントで、畑仕事をするなかで自然と身につく「教育」が実ったアイデアでした。

ちなみに…犯罪予防の観点で、人を冷静にさせる効果として、街中の照明に「青い光」が採用されることがありヨーロッパを中心に広がっていますが、オランダ・ロッテルダム警察によると、オレンジに犯罪抑止力効果があり活用法について研究が進められているそうです。

犯罪を繰り返し行っていた人間が、オレンジの香りをかぐと攻撃性が低くなるという研究結果があり、テキサスの農園作りでは、子どもが農業に夢中になるだけでなく、お昼に遊ぶ、野菜や果物、土の香りをかぐことで、犯罪減少につながったのでは?との予測もあります。

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