今週、明治から令和まで5つの時代を生き、ギネスに認定された119歳の田中カ子(たなか・かね)さんが亡くなったというニュースがありました。
田中さんは、好きなコーラを飲みチョコレートが大好物でした。
また、長寿で有名な泉重千代さんは、亡くなるまで黒糖焼酎の晩酌を楽しみにしていました。
長寿の秘訣の一つに…「好きなものを食べる」という事について、皆さんはどう思いますか?
最近、外食で「ご飯は少なめで」と注文する人が多いと思います。
低糖質ダイエットブームの中にある日本ですが、海外に目を向けますと、ご飯を主食とする日本の食事スタイルに注目が集まっています。
その理由は、パンよりもご飯の方が、おかずを合わせやすいから。
東北大学の実験で、1960年、75年、90年、2005年の各時代で、日本の家庭料理を調査。
1975年は食材の数が18.8種類であり、実は現代よりも食材数が豊富。
どの時代の食事が、もっとも健康長寿効果が高いのか?
各時代の食事を丸ごとフリーズドライにし、ネズミに食べさせた結果、最も長生きしたのは1975年の食事を食べたグループで、90日間生きた。
逆に最も短命だった2005年の食事を食べたネズミで、30%近くも寿命が短くなった。
1975年の食事は、様々な食材を引き寄せる「ご飯のチカラ」があり、日本人はご飯を主食に選んだことで、健康長寿を実現できた可能性が大きい。
また食材が多様になると、腸内細菌の種類も多様になり、健康効果が高まる。
現在、加工食品や外食の機会が増え、日本人が食べる食材の数は減り続けている一方、海外では、日本食の魅力に多くの人々が気づき始めており、「多様な食材を食べること」は健康食を考えるうえで、大切なこと。
ちなみに早く仕事を辞める人よりも、好きな仕事を持って「生涯現役」の人の方が長生きしやすいというハーバード大学の研究もあります。
また、犬や猫を飼う人の方が、そうでない人よりも長生きだという結果も。