日本政策投資銀行がアジア8カ国、欧米、オーストラリアで暮らす人に実施したアンケートによると、「コロナ収束後に訪れたい国」第1位はどこだと思いましか?
1位は日本。2位は韓国22%、3位は台湾17%でした。
入国の規制が解除されつつあるなか、また海外から旅行者が増えると見込まれ、そこで問題になってくるのが「オーバーツーリズム」
観光地にキャパシティー以上の旅行者が押し寄せることによって、混雑や騒音、マナー違反などの問題が発生し、地域住民の生活や自然環境に悪影響を与えることですが、コロナ前、日本でも京都や鎌倉、沖縄などでこのような現象が起きており、それぞれの都市で対策をとっていました。
先手を打ってルールを考えておく必要があるのではないでしょうか
- 例えば、鎌倉市では、住民が江ノ電に優先乗車できる社会実験が行われ、好評だったと言います。
- また対策として、以前京都では手ぶら観光を打ち出しており、観光客が身軽となったため、行動範囲が広がり、利用交通期間の分散にもつながった。
- さらに、旅行の概念を変えて、オーバーツーリズムを防ごうという動きもあり、その1つとして注目されているのが「サステイナブルツーリズム」という考え方。
過度な商業化を避けつつ、その地域の文化や自然の本来の形を体験する。
そのような「持続可能な観光」も、日本には多くあるため、各自治体の打ち出し方次第では、オーバーツーリズムを避けて、旅行者を増やすきっかけになるかもと期待されています。
オーバーツーリズムによって、環境汚染や治安の悪化、文化の変容など住民の生活にも弊害が生じたバルセロナやアムステルダム、ミラノなど、ヨーロッパでは例が多いため、コロナ収束後を見越して、街単位でルールを設定する動きが加速しています。