先週、鉄オタのマイコさんとのトークで、篠さんヨーロッパの路面電車が好きというお話がありましたが、ヨーロッパの路面電車が進化しているのをご存じですか?
イタリアやイスラエルのトラムには、車体にセンサーを搭載し、アルゴリズムを駆使し、所要時間の短縮や利用者増加を実現した。
例えば、エルサレムのトラム運行の所要時間は80分から40分に半減し、乗客数は4万人から20万人に増加。
イタリアのフィレンツェを走るトラムは、動く小型人工衛星の役割を担っており、運行にまつわるデータの収集にとどまらず、違法駐車・放置物、人だかりやガラスが割れる音などを検知したりする。
さらにヨーロッパでは「グリーンリカバリー」政策として公共交通の「運賃ゼロ」を進める動きが加速している。
例えば、オーストリアでは公共交通が乗り放題となる割安な「気候チケット」を販売。
年間約949ユーロ(約12万円)、1日換算にして約340円を支払うと、長距離列車から普通電車、地下鉄、トラム(路面電車)、バスなど、オーストリア国内すべての公共交通機関が乗り放題となるもの。
環境以外にも、移動による経済活性化をかなえるの政策として世界から注目されている。
オーストリアと同じ方向性の取り組みは、日本でも始まっている。
富山県は22年から土日祝日を除く期間で、「とやまノーマイカーウィーク」を実施した。
90分間電車やバスが乗り放題となる電子チケットを150円という激安価格で販売。
2023年開業予定の宇都宮LRT
車に依存しすぎる体制を改善し、車を運転できない市民の移動を促すことによって、
人口が減っていく中でも消費を維持する仕組み作りとして期待されています。