40歳を過ぎたころから不安を感じる人が多いのが、記憶力の低下。
人の名前が思い出せない、あれっいま何やるんだっけ?
頼まれた事を忘れていたなど感じることはありませんか?
30~60代の800人にアンケート調査をしたところ、「最近自信がなくなっていることはありますか」の問いに対して「体力」(48.3%)に次いで「記憶力」(40.8%)が多くの回答を集めました。
では、記憶力低下を防ぐにはどうするか?
エネルギー供給源が変わる40代は脳のターニングポイント
よく耳にする「脳を働かせるには糖分が必要」という考え方で、これが当てはまるのは、主に10代の若者。
しかし40代以降になると、エネルギーの供給方法が変化し、糖だけではなく、タンパク質や脂質など、ほかの栄養素もエネルギー源として活用し始める。
そのため、脳を働かせようと思ってチョコを食べるのは、効果的でないかも。
記憶力低下の対応策
「ワーキングメモリー」を働かせよう
インターネット登場後、検索ですぐに調べられるため、脳内に情報をストックしておく必要がなくなり、その代わりに重視されるようになったのが、「ワーキングメモリー」。
ワーキングメモリーとは、脳内に格納した情報を用途に合わせて選択、抽出して活用する能力。関連するキーワードが出てきたら瞬時に思い出せる力です。
そのワーキングメモリーを強化するためには、1つの仕事ばかりやらないこと。
例えば、それまでやっていた作業をいったん中断して、別の作業に取り組むなど、
お仕事をローテーション化させること。
やらない事を増やす
・「記憶力が落ちた」と訴える人の多くは、記憶力の低下ではなく、注意力の低下。
本来注意を向けるべきこと以外にエネルギーを使いすぎている。
そのため、「情報断食・デジタルデトックス」を持つ習慣をつけること。
入ってくる情報を減らすことによって、インプットするためのエネルギー消費を減らすこと。
・でも、情報の選択となる基準はどうするか?
情報を見る基準は、「その情報を得たあとに、自分の行動が変化しない情報は不要」と
いう考え方を持つこと。
行動変容につながらない「知っているだけ」という情報が増えれば増えるほど、
そこに余計なエネルギーを使うことになってしまう。
③インプットのあとは情報遮断
・情報収集をしたあとは、しばらく新たな情報に接しない時間をつくること。
作業がひと段落したところで、気分転換で別の調べものを始める人がいますよね。
でも、これでは結局脳のエネルギー容量を消費してしまいます。
そうではなく、いったん脳に「間」を与えることが重要。
情報を得た脳は、頭の中で自動的に「関連付け作業」を行なってくれます。
そのため、その間は新たな情報を入れないことが望ましいのです。