【ヒューマンライブラリー】
この番組のテーマであるセレンディピティを起こりやすくする方法の1つに「様々なことに好奇心を持って、意識的に行動すること」があります。
好奇心を掻き立てる装置として、このヒューマンライブラリーがあります。
多くの本を読んで得た知識よりも、たった一人から体験談を聞くことの方が刺激的でインプットが大きかった。
そんな経験をしたことはありませんか?
本ではなく、経験や個性のある「人」を貸し出すライブラリーで「人」を借りると、30分間、一対一あるいは少人数でどんな質問もできる。
この図書館が素晴らしいのは、多様な価値観を持つ人と接する機会を増やすこと。
なぜなら、人との出会いが、新しい発見やチャンスなり、つまりセレンディピティに出会う機会が多くなる。
語る内容は幅広く、アーティスト、ホームレス、シングルマザー、性的マイノリティー、イスラム教徒、ニート、難民、など、あらゆる趣味嗜好、個性、背景をもった人。
また、「自分とは価値観が違う」と思っている人でも、何らかのきっかけをもたらしてくれることがあり、AKB48のプロデューサーでもある秋元康さんは一か月に1度、「嫌いに人に会う」というのがあるそうです。
そのため、様々な人と関わる機会を、意図的に増やしてみることが大切。
現在、世界的な広がりを見せ、日本でも長崎県社会福祉協議会の協力のもと「ヒューマンライブラリーNagasaki」が年に数回開館され、相互理解を深める場として多くの人に利用されているようです。
SNSでいつでも簡単につながり合える世の中に、人と人が語り合う場としてアナログなコミュニケーションが、いまの時代大切なことかもしれません。