世界に一つのSDGsニュース

視覚障がい者が単独で移動できる!? 靴に装着する歩行ナビゲーションが開発?

【SDGsチェックポイント】 3 すべての人に健康と福祉を

既存のスマホナビでは、目で見ていないと使用が難しい点があります。
ホンダが開発中の足ナビの「あしらせ」では、それを独自アルゴリズムで解決。
ルート情報を足元から直感的に伝えることが出来ます。

コロナ禍においての問題を解決

コロナで視覚障害者の同行支援が大きな課題となっています。
視覚障害者の同行援護をする場合、肘や肩を貸して誘導するため、どうしても「密」にならざるを得ないから。

視覚障害者の当事者は「こんな用事で頼んだらダメだよな」と依頼を自粛したり、仕事を辞めてしまうヘルパーさんも増えている現状がある。

足で情報を受け取ると何が良いのか?

現状:歩行時は聴覚に頼ることが多いため、音声ナビなどを使う聴覚を邪魔され、不安を感じたり危険に遭遇したりする。

→足のみを使うことで、聴覚を妨げず、自分自身で安全を担保しつつ余裕を持って歩けるようになる。
それが外出したいと思える気持ちや達成感を後押しでき、ひいては自立に繋がる。

仕組みは??

例えば、方角ではなく、自分の向いている方向に対してどの角度へ進めばいいかの案内や、GPS誤差による不必要なリルートの抑制を、デバイス内部に持つ複数のセンサにより可能にする。

【ちなみに情報】

ドイツのマールブルク市は、視覚障がい者のための街。
元々、第一次世界大戦で史上初めて使用された毒ガス兵器のため3千人もの盲目の復員兵が、救いを求めて街に集まってきたから。

治療するだけでは人は幸せにはなれない。
どれだけ活発な生活を送れるかが肝心だと考えた人々は、街に視覚障害者のための教育機関を作り始めた。

この街では、いたる所に「見えない人・見えにくい人」のための工夫ある。
信号機は音が鳴り、道には小さな突起があり障害者をナビゲート。
車が縁石に近づくと警告信号が発せられ、バスの運転手はバス停でなくても、視覚障害者が乗車を希望する場合は止まるように訓練されている。
また、バス停ではボタンを押すと、運行状況が音声でアナウンスされる。

レストランでは、点字でメニューを提供。
他にも、視覚障害者のための乗馬教室、サッカー・登山・スキークラブ等のレジャー施設が市内に点在していたり、劇場の演目にはオーディオで説明が入る。
このように、障害のある人もワクワクし暮らしやすい街づくりが実践され「視覚障害者のためのスマートシティ」なのです。

-世界に一つのSDGsニュース